近年マイニングブームが続いており、PCパーツのグラフィックスボードは値上がりしている状態が長らく続いています。ゆえに現在マイニングできるグラフィックスボードが安く流通することは珍しく、中古でさえも新品よりも高い状態で販売されています。私も普段は1660 SUPERを使用してマイニングをしております。
そんな折にAMD RX570 4GBが20,000円くらいで手に入ったので今回はマイニングを試してみようと思います。
まずは試算~minerstat~
マイニングは使用するグラフィックスボードによっておおかたの利益が試算できるようになっており、試算をしてみるとRX570では、一日あたり200円の売上がでて、電気代が1日80円となりました。
うーん、ちょっと微妙かも。
いざNiceHashでマイニング
NiceHashは自動でマイニングできる通貨を選び、効率の良いアルゴリズムを勝手に選んでくれます。そして設定をして動かして見ましたが、一日あたりの売上は最終的に120円で電気代が80円なので、利益が40円という結果になってしまいました。
試算よりも低かったので、かなり効率が悪そうでした。
40円からグラフィックスカードの20,000円をペイするにはなんと500日かかってしまいます。マイニングに使用するグラフィックスカードはおよそ2年が寿命と言われており、寿命を迎える頃に返し終わる計算なのでほとんど利益がないことがわかります。
なぜRX570 4GBでは儲からないのか
マイニングはグラボに計算の処理をさせているのですが、大量の計算をグラボ内のVRAMで行っています。
そして基本的にマイニングの善し悪しはグラボの性能とグラボのメモリ性能(VRAM)によって決まります。そのためグラボの性能が高くてもメモリが小さければマイニングの性能が低くなり、グラボの性能が低くてもメモリが十分にあればマイニングには十分な性能を発揮します。
つまりグラボのメモリ容量は4GBだと効率が悪くなってしまい。無駄な電力が発生してしまいます。マイニングはいかに電気代を下げて仮想通貨を掘れる量を多くするかがカギとなるので、そもそも4GBでは太刀打ちできないということになります。
どうしてもRX570 4GBでマイニングしたいなら
もし、RX570 4GBでマイニングをするのであれば、アルトコインの中でもモナコインやイーサリアムクラシックをおすすめします。イーサリアムやビットコインではメモリ容量が8GBなければ採掘をすることができません。なのでマイニングできる通貨は限られてしまいます。
またマイニングをするにしても利益を得ることができない前提で行うことになります。モナコインなどは国内の取引所でも取引されていますが、あまり需要のないコインなのでマイニングをして売っても大きな金額にはなりません。
したがって、マイニングをして置いておいて値上がりしたころに売るということをおすすめします。
ということで、結局選択するグラボがすべてのマイニング、ぜひ良質なグラボを選んでせっせと採掘いたしましょう。