PCの相談を受けることがあるのですが、よく言われるのが「なるべく安く」という言葉です。
性能と金額が比例しているガジェット系の商品において、安いのに高性能なんてのは普通無理です。
これは感覚的なものではなく明らかに数値として差が出てしまうのでしょうがありません。
私はそういうあまりPCに詳しくない方にこそ、ある一定以上の性能を持つPCを勧めています。
その方が後のクレームが少なく、私の精神安定に寄与するからです。
ある一定以上の性能のPCについてはこちらをご覧ください。
ノートパソコン購入時の選び方~Windows11~超初心者向け│だらだらガジェット生活 (takaroad.com)
私が最低条件に挙げるのは簡単に言うと以下の3つです。
- プロセッサがCore i 5、またはRyzen 5 以上
- メモリ8GB以上
- 容量SSD128GB以上
よくPCを使っておられる方からすると、ちょっと要求が高くないかと感じる方もおられるかもしれませんが、正直これ以下だとクレームに近い言葉を何度もいただいているため、引きたくはない部分です。
そして今回も何か良い製品はないかと尋ねられたので探していたところ、見つけてしまいました。
それが、
IdeaPad Slim 170
さすがLenovoです。コスパが抜群な製品です。
とりあえずの一台におすすめ!IdeaPad Slim 170このPCで良かったと思うのが以下の点です。
一定以上の性能を見事に満たすスペック
一番安いモデルはRyzen 3となっています。
しかし、もう一つ上のグレードにRyzenn 5が用意されているのです。それで重要な3点のスペックは以下の通りです。
- プロセッサ:AMD Ryzen™ 5 3500U Processor ( 2.10GHz 2MB )
- メモリ :8 GB DDR4-2400 MHz (SODIMM)
- 容量 :256GB SSD, M.2 PCIe-NVMe
しっかりと満たしているPCになります。そしてお値段がなんと
¥54,175
はい、安すぎます。この性能でこのお値段は正直あり得ないのではないかと思ってしまうほどです。
しかし、LenovoのIdeaPad Slim 170は見事に低価格高性能を実現してくれているのです。
インターフェースは豊富
このPCですが、最近の風潮に流されて最低限のインターフェースしか積んでいないのかと思えばそうではありません。
①メディアカードリーダー
②USB2.0
③電源コネクタ
④USB3.2
⑤HDMI
⑥USB3.2 Type-C
⑦ジャック
このようにUSB-Aが2つ、Type-Cも1つ、そしてHDMI端子付きとインターフェースはかなりそろっています。
注意点として②はUSB3.0ではなく2.0です。マウスやキーボードで使いましょう。もちろん一つはあっても全然問題ありません。
この豊富さはかなり高評価なポイントです。
しかし、低価格を実現するためにいくつか削られている部分は確かにありますので紹介していきます。
最低限なカメラとマイク性能
まず筆頭に挙げることができるのはカメラの性能です。
昨今の情勢的にZOOMやTeamsなどを使用している方は多いと思います。そしてそれらを活用するうえでマイクとカメラは欠かせません。
このPCのうたい文句の中には、「HDウェブカメラは、クリアな映像で快適なビデオ通話が可能です。」と書いてあります。しかしスペックを見てみると、
100万画素 (プライバシーシャッター付)
となっています。結構性能的には低いカメラになります。
もちろんビデオ通話は問題なくできます。しかし映る映像は多少荒くなり、音声も良い音質ではないものとなります。
ただこの部分は現状外付けのウェブカメラが2,000円ほどで十分な性能で売っています。
Logicoolの C270で十分です。活用してみてください。
本体重量が1.6Kgと割と重い
このPCは特に軽量化が図られているわけではありません。
インターフェースの豊富さなどもその表れと言えるかもしれませんね。一見画像ではスタイリッシュですが、15.6インチというそのイメージ通り普通に重めです。
それでも数年前の14インチくらいなので、十分と考える方もおられるかもしれません。
バッテリー使用時間10.8時間でRyzenにしては控えめ
Ryzenシリーズのバッテリー使用時間は余裕で15時間や20時間に届いてしまうスペックが多いです。
しかし、このモデルは残念ながら10.8時間となっています。
もちろん明らかに低い数値ではないのですが、Ryzenと思って期待していると痛い目を見ますので一応上げておきます。
CPUの性能はRyzen 5の中でも低め
Ryzen 5を搭載してはいるのですが、他のRyzen 5と比較すると、ベンチマークスコアは結構差が出てしまいます。
世代が異なれば当たり前の話でもありますね。
例えばpassmarkのスコアは以下の通りです。
Ryzen 5 5500U | 13,579 |
---|---|
Ryzen 5 4500U | 11,559 |
Ryzen 5 3500U | 7,079 |
明らかかな差を感じてしまいますね。しかしそれでもRyzen 5の冠を背負っている通り決して悪い性能ではありません。
PCが苦手な人が不満に感じる部分はない
さて、良い点と悪い点を取り上げましたが、正直パソコンが苦手な人がこのデメリットを理解すること、また実際に使用してみて感じるでしょうか。
否、決してないでしょう。
なぜなら、もっと良いPCがどういうものかを知らないからです。
そして動作自体は普通に高性能なので、不満を持つこともないでしょう。
カメラとマイクの性能が悪いかも、最近のPCにしてはちょっと重いかも、バッテリー使用時間が短い、プロセッサが最新じゃない!
こんなこと絶対に気づかないのです。
そして、これらに不満を持つレベルの人であれば、その部分が強化されたIdeaPadシリーズの上位モデルが視野に入ってくるでしょう。もちろん、気づく人であれば、このPCを見つけた時点ですぐに理解できる点だと思います。
IdeaPad Slim 170がお勧めなのはこんな人
- 子供に初めてのPCを与えたい
- PCが欲しいけど詳しくない
- 親とビデオ通話するために使わせたい
- 家の中の別部屋で少し作業できるサブPCが欲しい
こんな方はぜひ検討されるのはいかがでしょうか。
性能としては申し分ありません。
コスパが良いPCを探すのは永遠の楽しみでもありますが、苦しみでもあります。
引き続き良いPCがあったらレビューしていきたいと思います。
皆さんも良いPC見つけたらぜひ教えてください。
とりあえずの一台におすすめ!IdeaPad Slim 170