ノートパソコン購入時の選び方~Windows11~超初心者向け

毎年どんどん新たな製品が投入されるパソコン業界。
年に2回リリースする会社もあれば、不定期にどんどん新たな製品を出す会社もあります。
それで今回は、今Windows11を搭載したノートパソコンを買うならどの程度のスペックが良いのかという点を取り上げていきたいと思います。

動画でも解説してます!

あまり使わない人こそ性能が良いPCを買うべき

自分はあまりPCを使いこなせないからそんなに良い性能じゃなくて大丈夫。

相談を受けたときにそんなことを言われる方が結構おられます。確かに無駄にハイスペックなパソコンを買う必要はありません。しかし、ではパソコンはあまり使わない人は低スペック、使う人は高性能なPCを買うべきなのでしょうか。

これは、はっきりとNOと言うことができます。
というよりもどちらかというと、よくパソコンを理解している人は低スペックでも大丈夫で、得意でない人ほど一定以上の性能のPCを購入すべきだと断言できます!
その理由について2つ取り上げます。

PCが苦手な人は待つべきタイミングが分からない

パソコンの性能が高いものと低いものの差はどこに表れるでしょうか。
それはずばり一つ一つの動作スピードです。
文字を入力するときしかり、何かファイルを開くときしかりです。その一つ一つの動作において、スピードが異なってきます。

性能が低いPCの場合は当然それらの動作がゆっくり緩慢になります。
よくある誤解なのですが、当然のようにサクサク動くPCというのは決して低スペックではないのです。
それは一定以上の性能を持つPCでなければ実現できません。

パソコンについてよく知らない方の場合、上記の誤解から自分のイメージと実際の動作のギャップがどうしても生じます。
イメージしている動作はある程度性能の良いPCでないと実現できないスピードなのです。

それで低いスペックのPCを買ったときに、自分が思っているより遅い、イコール壊れた、自分が何か変なことをしてしまったのではないかと考えてしまいパソコンへの苦手意識が高まっていきます。
しかし実際は壊れたのではなく、それはそのパソコンでは必要な処理時間なのです。

低い性能のPCは慣れた人でないと使いこなせない

低い性能のPCでは処理に待ち時間が生じます。ではなぜこれを使える人がいるのでしょうか。
それはパソコンを触る人が、各種設定を変更して処理すべき量を減らし、かつ何をしたいかが明確だからです。
それゆえに今は処理待ちの時間なのか、通常は起きない待ち時間なのかを見極めることができています。それで問題なく使えるのです。

逆に言えば、これらを理解していなければ低スペックのPCをストレスなく使いこなすことは厳しいです。思ってもいないところで待ち時間が生じ、不安になったりイライラしてしまい、パソコンへの苦手意識が強くなってしまうでしょう。
それでぜひ、自分はあまり使わないから性能が低いPCで良いとは考えないことをお勧めします。

どこからが一定以上の性能を持つPCなのか

低い性能のPCは良くないという点を取り上げました。
ではどこからが一定以上の性能を持つ良いスペックのPCなのでしょうか。

これは一つの目安になるPCがあります。
それはMicrosoft社が出している、Surface ProというPCです。Microsoft社とは、Windowsを開発し販売しているメーカーです。つまりPCを動作させるソフトを作っている会社です。
そんなMicrosoft社が、このPCならWindows11をサクサク動かせますよと言っているPCがSurface Pro 8になります。まともに動かないはずがありません。

※ちなみに同社はもう少し安いSurface GoというPCも出しています。こちらはどちらかとタブレットでの用途を想定されたつくりになっているので今回こちらを一定以上のものとはしていません。

それでSurface Pro 8の一番安価なモデルを基準にすることができます。

PCの性能で確認すべき点

では一定以上の性能を持つPCはわかりましたが、その中のどの部分がパソコンの処理性能にかかわってくるのでしょうか。
見るべき項目は大きく3つあります。そこさえ押さえれば十分な性能のパソコンは手に入ります。
これは一般的にもよく言われる部分ですので、Microsoftも一目でその3点を見分けられるように販売ページが構成されています。

ではそれぞれどんなことを意味しているのか見ていきたいと思います。

プロセッサ(CPU)は「Core i5」シリーズ以上

まず注目すべき点は、画像内赤枠の一番上、「インテル Core i5」などと書いてある部分です。
これはパソコンを動かす脳そのものになります。
ここではすべてi5となっていますが、ラインナップには「3,5,7,9」と存在しています。
それぞれ数字が大きいほど高性能ということになります。
ほかにも「Core i」シリーズではなくもっと安いシリーズ「Pentium」、「Celeron」という名称もあります。
しかしそれらは基本的に「Core i」シリーズより性能が劣っていると考えて大丈夫です。
つまり性能順に簡単にまとめますと以下のようになります。

「Pentium」<「Celeron」<「Core i3」< 「Core i5」< 「Core i7」 < 「Core i9」

上記の図の通りこの中でCore i5がSurface Pro 8では最低スペックのPCになります。
それで必然的にそれ以上の性能を買ったほうが良いということになります。

なお別のメーカーAMD社が「Ryzen」という名称でプロセッサを出しています。こちらのほうがコスパが良いと評判で、実際私もRyzen 7を使用しています。今波に乗っている企業です。
こちらの場合の性能順は以下の通りです。こちらも数字が大きいほど性能が高くなります。

「Ryzen 3」< 「Ryzen 5」 < 「Ryzen 7」< 「Ryzen 9」

同じく5以上であれば何の問題もありません。もしも販売されていれば、こちらのほうがたいてい値段は安くなりますのでお勧めです。

中古PCを買うのは要注意

Core i5という名称ですが、実はもう10年以上続いています。それで中古のPCなどでCore i5!と強調されつつ2,3万円で売られている場合があります。しかし、決してこうしたうたい文句に乗せられないようにしましょう。
プロセッサは毎年新しいものが出ています。そして安く売られている中古のPCは基本的に5年以上前のプロセッサが搭載されています。この分野の技術の進歩はかなり早いです。5年もたてば化石とみなされる世界です。それでこうした中古の安いPCを購入することはお勧めできません。安いPCはそれだけ性能は劣っている場合がほとんどなのです。
そしてここ1,2年以内に発売されたプロセッサであれば、中古であってもPCはそれなりの値段で売られています。決してあり得ないほど安く手に入ることはないということを覚えておきましょう。

それで慣れていない場合こそ、新品のPCでCore i5を選ぶのが確実です。

メモリは「8GB」以上

次に見るべき点は2行目の「メモリ」になります。これは同時にいくつのソフトを起動し処理できるかに関係してきます。
例えば私たちは音楽を聴きながら、メモを書いたりします。二つのことを同時に行うわけです。一方でがっつり集中して作業するときは一つのことだけに打ち込みます。軽い作業であれば二つくらい同時に行っても頭が処理できますが、本当に集中したときはほかのものは見えなくなるわけです。

パソコンの場合、一つ一つのソフトを動かすのにメモリが使用されます。そしてその合計が2行目の数値に達すると、頭がパンクしてすべてが止まってしまうように処理できなくなってしまいます。

実際の例で考えてみましょう。仮にメモリが8GBとします。そして今あなたは以下の処理を行いたいと考えています。

※実際の数値はかけ離れているためあくまでも例になります。

  • ネットサーフィン : 4GB
  • 動画編集     : 7GB
  • 音楽再生     : 3GB

さてこの場合、動画編集は7GB近く消費してしまい、残りが1GBになります。それでネットサーフィンや音楽再生はできません。
逆にネットサーフィンと音楽再生は合計して7GBなので同時に行うことができます。

このようにメモリは大きければ大きいほど同時にいろんなことができるようになります。
まさに大きいは正義と言える部分です。

メモリは一般的に以下のような順番で売られています。

4GB<8GB<16GB<32GB<64GB

64が最大ではありません。実際には128、256とさらにありますが一般市場で見ることはまずありませんので割愛しています。

さてSurface Pro 8は、このメモリが最低でも8GBからとなっています。
つまり、快適にパソコンを操作するには4GBでは足りないということです。
これは経験則ですが、基本的にパソコンはすぐ7GB近く消費しています。

それでメモリは確実に8GB以上にしましょう。
人間がいっぱいいっぱいの状況の時に脳がパンクして何も考えられなくなるように、メモリも上限に達すると何もできなくなり電源を落とすしかなくなります。
繰り返しになりますが大きいは正義です。この部分は予算が許すなら最低限の8GBではなく、16GBなど大きくすることをお勧めします。

容量は「SSD」で「128GB」以上

最後に見るべきなのは保存容量になります。
と言いましてもここはほぼ間違いなくクリアできます。128GBはかなり少なめで、だいたいのPCはそれ以上の容量で販売されているためです。

唯一確認すべきなのは「SSD」であるという点です。
ここには他にも「HDD」というパーツが存在します。「HDD」と「SSD」は容量に違いはないのですが保存したり読み込んだりするときのスピードに大きな影響があります。比較しなくても人間がしっかり体感できるレベルです。

それで必ずSSDで128GB以上の容量にしましょう。

一定以上の性能を満たすPCはいくらするのか

ここまで考えるとある程度の性能を持つPCが必要なことを理解できます。
では、実際どれくらいの値段でそのPCを購入できるのでしょうか。
ちなみに私が購入したPCはこちらの記事でまとめていますので参考になれば幸いです。

Lenovo Yoga 660 – アビスブルー/ ファブリックカバーが最高でした使用感をレビューします│だらだらガジェット生活 (takaroad.com)

上記のPCは以下の性能とプラスアルファの機能が付いています。

  • プロセッサ Ryzen 7
  • メモリ   16 GB
  • 容量    512GB
  • タッチペン付き
  • 360度回転のタブレットモード可能
  • 2年間の不慮トラブル対応

一定以上の性能をすべて少し超えています。そしてタブレットとしても使えるようになっているPCです。
さぞお高いんでしょう?と言いたくなるかもしれませんが、そうではありません。
このPCは12万円を切る値段で購入できました。

この金額は保証やタブレット機能が付加されている値段です。それでしっかり探せば一定以上の性能のPCは10万円を切ります。
しかしこの値段での購入はインターネット上限定です。店舗で購入となるとそれだけ仕入れ経路が増えコストがかかるためPCの値段が上がってしまいます。もし手厚いサポートのもと購入したいと思われる場合は家電量販店に行かれたほうが良いかもしれませんが、お値段が倍近くする覚悟は必要です。

どこで購入したらよいか

私は家電量販店では購入していません。いつもインターネットで購入しています。
では私がお勧めするメーカーを3つご紹介いたします。

Lenovo(レノボ)

コストパフォーマンスで行くならご紹介する中で一番安く、実際に私もよく購入し使用しているPCです。

最大のメリットは値段です。保証も付けたときに圧倒的に安いです。それでいて品質にも問題ありません。
実際にPC市場において世界トップのシェアを誇っています。
日本でもよくなじみのあるNEC、富士通もこの部門においては傘下に置かれています。

明確にデメリットと言える部分は、今回おすすめした構成はやはり多くの人が求めるスペックのため、在庫切れの場合が多いという点です。
そもそも安く販売するために、少しずつ仕入れを行い、一時的に品切れとなってしまうのだと思います。それで即出荷可能となっている場合は迷わず購入したほうが良いです。

またデメリットと言いますか気にされる方がおられる部分は、香港に本社があるという点です。それゆえに中国政府の影響力が及ぶことを懸念される方は少なくありません。

ぜひ下記リンクからその安さをご確認ください。もし要求を満たしていれば即購入をお勧めします。

HP(ヒューレットパッカード)

コスパでLenovoに次ぐのがHPです。
こちらコスパはLenovoに比べると少々劣りますがアメリカが本社なので、中華性はネックだと感じる方にお勧めです。

またLenovoに比べると在庫がきちんとそろっているのでどうしてもすぐに購入したいという方もHPが良いかもしれません。しかし、注文はできても出荷日時が早いかはご確認の上購入されてください。

HP Directplus -HP公式オンラインストア-

Microsoft(マイクロソフト)

最後にご紹介するのが記事の中でも出てきたMicrosoft社です。
こちらはWindowsを出しているので一番安心できるといっても過言ではありません。ただネックとしましてコストパフォーマンスの面で上記2社には少々劣っています。

それでもなぜお勧めするのかと言いますと、ペンの性能がかなり高いためです。それゆえに本格的に絵を描きたいなど別の分野での使用が可能となっています。
そうした拡張性、また安心感という意味で素晴らしいものになります

さらに公式サイトのおすすめポイントとして、60日間は問答無用で返品可能です。
つまり使ってみてこれは微妙だと感じたら返品ができるわけです。これは無理な引き留めもなくかなり好評なサービスです。
こういったサポートを実現できるのはさすが最大手の会社と言えますね。ぜひこちらも検討されてみてください

Microsoft Public Affiliate Program (JP)(マイクロソフトアフィリエイトプログラム)

こうした最低限のスペックのPCを求めるうえでBTOは不向き

いろんなサイトをめぐっていると国内のBTOメーカーとして「フロンティア」「mouse」、「ドスパラ」などをご覧になったかもしれません。これらのサイトは確かに素晴らしい製品を売っています。
実際に私もデスクトップPCは「フロンティア」を使用しています。

しかしこれらはどうしてもグラフィックボードというものを積んだ、かなり重い作業も行うプロ向けともいうべきPCが得意なメーカーとなります。
それゆえに上記スペックを満たすだけのPCという観点ではコスパが良いとは言いにくいです。

それで今回のような場合は、BTOメーカーではなく上記でご紹介した3サイトをお勧めしています。

後悔しないスペックのPCを選び使いこなしていこう

パソコンは必要なスペックを満たしていないとストレスがたまり触ることすら億劫になる代物です。
ぜひ快適に使用できるPCを購入して楽しまれてください。

ご質問などあればぜひメッセージいただけると励みになります。
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